傾聴ができる男性はお見合いやデートで好印象
「話が続かないんです」
面談でいちばん多い悩みかもしれません。たいていの方は、質問を用意して臨んでいます。趣味、仕事、休日の過ごし方。それでも会話は途中で止まります。
足りないのは質問の数ではありません。返し方のほうです。
「聞く」と「聴く」は、耳の使い方が違う
自然に音が入ってくるのが「聞く」。その音が持つ意味まで取りにいこうとして耳を傾けるのが「聴く」。同じ読み方でも、意識の向け方が逆になります。
お見合いの席で起きているのは、たいてい前のほうです。相手の言葉は耳に入っている。でも、その言葉の後ろにあるものまでは取りにいっていない。
これは男性だけの話ではありません。女性側からも同じ相談を受けます。
こんな会話、していませんか
A「今日は少し肌寒いですよね」
B「そうですね」
A「お仕事の調子はどうですか」
B「普通ですけど……」
A「何か食べたいものはありますか」
B「……」
投げても返ってこない。三度目でAさんの手札が尽きます。
この場面、Aさんの質問が下手だと言われがちです。でも、会話を止めているのはBさんの返し方のほうです。
Bさんに悪気はありません。「この人、まだ何か話してくれるかな」と様子を見ているだけのこともあります。ところがAさんの側では、沈黙を埋めようとして次の話題へ飛ぶ。飛んだ先で今度はBさんがついていけなくなる。噛み合わないまま時間だけが過ぎます。
そしてAさんは、その場で自信をなくします。会話がなくなるのは、たいていこのあとです。
返し方に、ひとつ足すだけ
「そうですね」で止めない。後ろに何か1つ足す。やることはこれだけです。
- 「そうですね。今朝、上着を出しました」
- 「普通です……と言いたいところなんですが、今月は少し立て込んでいて」
- 「食べたいもの、実はあまり思いつかなくて。おすすめありますか」
足すのは情報でも、感想でも、質問でもかまいません。相手が次に何か言える余地を残す。それだけで、会話は勝手に転がりはじめます。
キャッチボールという言い方をよくしますが、大事なのは投げ返す速さではなく、相手が取れる高さに返すかどうかだと思っています。
もうひとつ。相手が話し終わる前に、次の質問を考えはじめないことです。頭の中で用意していると、相手の最後のひと言を聞き逃します。婚活の場でいちばんもったいない瞬間かもしれません。
沈黙が数秒あっても平気です。考えている沈黙と、詰まっている沈黙は、相手にはちゃんと伝わります。
相づちの「さしすせそ」は、使いどころに気をつける
さ……さすがですね
し……知らなかったです
す……すごいですね
せ……センスいいですね
そ……そうなんですね
相づちや感嘆詞を挟むと、聴いていることが相手に伝わります。共感を示すのに、長い言葉はいりません。
ただ、順番に全部使おうとすると、途端に嘘っぽくなります。「さすがですね」を3回言われて嬉しい人はいません。
使うなら本当に驚いたときだけ。1回で十分です。
お見合いのあとに、3行だけ書く
会話のクセは、その場の反省だけでは変わりません。うまくいかなかった記憶だけが残って、次の席でまた固くなる。それを切るために、帰り道にメモを残してみてください。3行で足ります。長く書こうとすると続きません。
- やったこと(どんな話をして、どう返したか)
- そのとき自分がどう感じたか
- 相手の話で、引っかかったところ
書くと見えてきます。質問ばかりしていた。話を全部自分の側に引き寄せていた。相手が話したそうにしていた話題を、そのまま流してしまった。
これを仲人に見せてもらえると、こちらも具体的に手伝えます。「会話が続かない」というご相談より、「この場面でこう返しました」というご相談のほうが、次の一手を一緒に決められます。
で、次のお見合いで何をするか
ひとつだけ決めていきましょう。「そうですね」で止めない。後ろに1つ足す。
これができると、相手の話す量が増えます。相手が話してくれるようになると、こちらの持ち球が減っても慌てなくなります。
うまくいかなかった会話は、そのまま持ってきてください。マリクションは仕事終わりでも相談できる夜型の結婚相談所です。お見合いの帰り道からのご相談にも対応しています。







