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20代と30代でがん保険に入る前に知っておくべきこと|こばちゅーの呟き

製薬会社MRを経て結婚相談所を開業したこばちゅーこと小林忠史です。
製薬業界ではがん領域のことをオンコロジー領域と呼びます。略してオンコです。
私の父も癌で亡くなった為、当初会社の先輩が保険屋さんに転職して、20代の頃何も考えなしでがん保険に加入してお金を払い続けておりました。
みなさんも何となく目的もないままがん保険に入っていたりしませんか?
それでしたら危険です!!
皆様もこの記事を読んで是非ご一考頂ければ幸いです。

死亡率と三大疾病の落とし穴

保険屋さんは保険の勧誘で死亡率のデータを用いて説明することが多いです。
そこでもっとも多いお話は3大疾病と生活習慣病についてです。


(出典)厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況

日本人の死因の上位を占める「がん(悪性新生物)」、「心疾患」、「脳血管疾患」のこれら3つの病気を総称して「三大疾病」と呼びます。
心疾患と脳血管疾患では心筋梗塞や脳卒中・脳梗塞などで突然死や助かっても高度な障害が残ってしまうことで知られておりますが、がんは発症部位によっては簡単な手術で回復することも知られております。
どれもすぐに症状がわかるものではなく、突然イベントとして発症するものも多いです。
敢えて目視でも見つけやすいのは皮膚がんかもしれませんが、保険屋さんの話を聞くとこれらのアプローチが多いことでしょう。

保険の種類と目的を考える

これらの三大疾病は、通常の医療保険でも保障されますが、働けなくなってしまった時や障害を持ってしまった、「もしも」を保険屋さんに説明されて、みなさんも加入の検討をされたのではないでしょうか。
三大疾病に備えるための「三大疾病保険」やがんに備えるための「がん保険」は手厚い保障も含まれていることから一見魅力的です。

がん保険はがんの治療を目的とした入院や手術等した場合に保障してくれる、がんに特化した保険です。
特にがん保険はがんと診断確定した段階で受け取れる一時金「がん診断給付金」が特徴で、高額な手術費用や入院費用、通院費用など貰うことができる為、生活としては救いになることも間違いではありません。

がん保険の基本的な保障内容

  • がん診断給付金
  • がん手術給付金
  • がん入院給付金
  • がん通院給付金

皮膚がんの初期などでわかりやすく、軽度のがんであれば複数の給付金が出てお得かもしれませんが、忘れてはならないことがあります。
「どんな目的で保険に加入するか?」です。
目的が曖昧で、給付されるお金の魅力だけに惹かれていると、実は高い買い物になってしまうことがあります。
保険は家の次に高い買い物である。という言葉があるように、いつ起きるかわからない保険に無駄にお金を払い続けてしまうケースがあることを忘れてはなりません。
そのためにはどのがんが死亡率が高くて、どのがんがどの年齢に発症しやすいか理解しておくと良いでしょう。

がん保険を無駄に払わないようにするために知っておくべきこと

がんによる死因は確かにナンバー1ではありますが、がんの発症と死亡率がどんな内訳で発症しやすいがんの正体を知っておくことは非常に重要なことです。

がんによる死亡数と罹患を同じ土俵で考えない

がんによる死亡数と順位

呼吸器系や消化器系のがんによる死亡数が多いです。

がん罹患数の順位

引用:国立がん研究センター がん罹患数の順位(2018年)
元データ:全国がん登録罹患データ(numberシート)

男性は前立腺、女性は乳房、つまり乳がんが最も多発しているということです。
死亡しやすいがんと発症しやすいがんは異なるということです。
ここで注意すべきことは、発症しやすいがんは生殖器に関する部位が非常に多いということです。

がんになったら自分の子どもを望めない可能性が非常に高い?

がんの治療法は一般的には外科的手術です。
前立腺がん・乳がん・子宮がんの手術は周囲の臓器ごと摘出するのが基本となります。
放射線治療もありますが、男性であれば精子に影響が生じる可能性もあることから、不妊になるリスクが高まることを理解しておかなければなりません。
つまりは、独身者であるとするならば、将来の子どもについて真剣に考えて、時として諦めなくてはならない可能性が出てくるということです。
このことを保険屋さんは教えてくれません。

独身という立場での保険の目的

もしもの為の保険ではあるものの、診断が下されてからではやれることが限られてしまいます。
家族がいる人と独身者では保険の目的も異なります。
家族の生活や負担をかけないようにするために、手厚い保険を掛ける人もいるかもしれませんが、独身者であればお金を残す必要もありません。
たくさんの保険金がおりても自分の子どもが先立ってしまって喜ぶ親御さんはおりません。
葬式代くらいあれば良いのではないでしょうか?
身体を思うように動かすことができない中、お金があったところであなたはどのように使うのでしょうか?
公的保険や社会保険を支払っていれば、障害年金の給付を受けることができる為、何とか入院生活を送ることができます。
高額医療費制度によって自己負担の限度額も軽減されることでしょう。
従って、ある程度の貯金と、日ごろからの社会保険さえ支払っていれば、独身者にとってはあまり多くがん保険にお金を費やす必要はないかもしれません。

がん保険よりもやっておきたいこと

がん保険を考えるよりも将来子どもが欲しいかどうかを先に考えておく必要があります。
子どもが欲しいのであれば、卵子や精子の冷凍保存を行っておくなど、妊活の準備をしておくべきでしょう。
実際に結婚相談所では高齢出産などに備えて若くして元気な卵子を保管している女性もたまに見かけます。
子どもが欲しいと思うのであれば、がん保険にお金をかけるよりも、妊活や出会いにお金をかけてみるのも一つの選択ではないでしょうか?
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