好きな人や見た目のタイプの人でなければ恋愛の対象にならない。だから結婚を考えられないと仰る方は非常に多いです。
その気持ちはわからなくもないですが、そこで好きな人やタイプの人であれば果たして本当に幸せになれるのか紐解いていきたいと思います。その為にはまずは恋愛の正体について知っておきましょう。
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好きの正体は脳内から分泌される神経伝達物質?
好きな人やタイプの人と話をすると脳内から「ドーパミン」と呼ばれる神経伝達物質が分泌されます。
神経伝達物質は、人間の脳内で情報の運搬役として働く化学物質であり、運動や学習、感情、ホルモンの調整など多くの生命活動に関与しております。
ドーパミンが気持ちを満たしたがっている
神経伝達物質の中でも特にドーパミンは記憶や思考、意識や理性など感情や気持ちに関与していると言われており、人格形成にも非常に需要な役割を果たしております。
ストレス発散で楽しいことをしたい願望や美味しいものを食べて満たされたいと思うのは、ドーパミンが放出されて脳内の報酬系という神経系が活性化されているためです。
注意しなければならないのは、ドーパミンが過剰分泌されると俗にいうハマってしまう状況になるということです。ギャンブルや過食、恋愛では恋は盲目という言葉があるように夢中になってしまう状況です。
このドーパミンの過剰分泌を抑えるのが「セロトニン」というホルモンで、別名「幸せホルモン」とも呼ばれております。
願望が満たされて分泌されるホルモンというわけです。
吊り橋効果の正体と同じ?
つり橋効果とは不安や恐怖を強く感じている時に出会った人に対し、恋愛感情を持ちやすくなる効果です。
元々はカナダの心理学者のダットンとアロンが揺れる橋と揺れない橋を男性に渡らせて、途中でアンケートを取らせてどちらが最後気になるか電話をさせた実験から有名になった言葉です。
実験結果では揺れる橋を渡っていた男性が気になった票が多く、揺れる橋を渡ることで生じた緊張感がその女性への恋愛感情と誤認され、結果として電話がかかってきやすくなったと推論されたのです。
これは緊張感のドキドキが恋愛のドキドキと似ているからと言われておりますが、実はこの状況こそ脳内からドーパミンが大量に分泌されている状況で、通常と異なる状況だから恋愛と錯覚してしまうのです。
「あの人どうなっちゃうの?(ドキドキ)」や「あの続きが気になる(ワクワク)」
ドキドキやワクワクの気持ちが恋愛と錯覚しやすいのです。
好きな人やタイプの人であれば気配りもできる
好きな人やタイプの人であれば気配りもできるし、相手に尽くそうとするのはまさにドーパミンがドパドパと分泌されている状況です。
恋愛体質の人の特徴
・追いかける恋をしてしまい、逆に追いかけられることは苦手。
・尽くす事で相手から好かれたい思う。
・自分を良く見せて好意を持たれるように努力ができる。
・恋愛をしていると楽しい。
・嫌な仕事も頑張れる。
好きな人やタイプの人を見てドーパミンが分泌されるとスイッチが入ります。
ドーパミンにはやる気が引き出されたり、集中力がアップしたり、ポジティブな原動力になる働きがあることが知られています。
この状況は「一目惚れ」と呼ばれる現象かもしれませんし、何かをきっかけに相手を意識するようになって、知りたい欲求がドーパミンとして分泌されている状態にあるのかもしれません。
恋愛体質な人ほどドーパミンの分泌に振り回される傾向にあり、悪い男にぞっこんになってしまったり、男性はキャバクラやギャンブルにはまってしまうというのも実は脳科学が関与していたということです。
逆に、好きな人やタイプの人でなければ熱も入らないし興味も湧かない。と、いうのは、脳内のドーパミンが分泌されていない状況だからでしょう。
刺激を求めて浮気をはじめてしまう人は、過去のドーパミンとセロトニンの幸福感を知っているからです。
体験したことがあるからこそ、恒常的になった状態に満足感を得ることができず、常に刺激を求めるような依存的な状態になっております。
恋愛とは脳内のドーパミンとセロトニンによって左右されている現象のひとつであるということなのです。
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