人生の先輩方から「結婚は妥協だ」、「結婚は我慢だ」など色々話を聞くことはないでしょうか?
ずばり他人が一緒になって生活する訳ですから生活スタイルが違うのが当然です。
そして生活スタイルが違えばどちらかが折れたり、何か対策をしなければ一緒に生活することが難しくなってまいります。
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良くある我慢
他人と生活するということは相手に合わせなければならないことが生じてきます。一方が我慢をしなければならない例を挙げてみました。
良くある例
男性によくあること
特徴:社交的・・・早く家に帰らない。付き合いで休日出かけることが多い。
特徴:暑がり・・・夏は冷房強め
女性に良くあること
特徴:寂しがり屋・・・束縛が強い、メールが頻繁、相手が浮気をしないか心配
冷え性(女性に多い):夏の夜など冷房控えめ
寂しがり屋の女性と社交的な男性が一緒になった場合、束縛があったり、頻繁に連絡があるかもしれません。
その時に、社交的な男性は女性の為に、マメに連絡をとるようになるのか、または女性が男性に対して連絡を控えめにするのかどちらかが我慢をすることになります。
夏の冷房問題も良く聞く話です。男性は冷房をつけたまま寝たがりますが、女性は寒い思いをしてしまう為、毛布をかけて寝たり、リモコンの取り合いが始まることもあります。
結婚には3つの妥協が存在する
「結婚前の妥協」と「結婚後の妥協」そして、「その後の妥協」
結婚前の妥協
結婚前の妥協としては「相手に求める妥協」と、「自分自身に折り合いをつける妥協」があります。
自分の完璧な理想通りの相手と出会って結婚できる可能性は極めて低いです。
結婚相談所でもファーストカウンセリングで相手に譲れないものを3つ挙げて頂くところからスタートになります。
3つくらいであればなんとか希望の相手を探し出し、楽しくお付き合いを始めることができるからです。
それ以上になると、相手を探し出すことが困難になります。
そもそも万人ウケするような素敵な相手であれば誰もが声をかけて手放したりしません。
手放すくらいであればそれこそ自分を抑えて我慢をするか、相手と話し合って調和がとれるよう妥協点を探すのではないでしょうか。
好きになれば相手の為に我慢ができるようになります。
結婚相談所で婚前交渉(エッチ)が禁止になっているのは、相手の為に我慢ができるかどうかの一つの指標でもあったりします。
結婚したら更に妥協
生活を共にすると見た目や、性格だけでなく、生活スタイルでも気になることが表面化し始めます。
例えば、モノの置き場の配置や掃除の仕方、洗濯の頻度や干し方など相手に求めたいことも出てくるかもしれません。
特に、掃除や洗濯、料理など、片方が好きで、片方にこだわりがなければ問題は生じませんが、
どちらも好きではなくて、結婚したら相手がやってくれると、話し合ってもいないことを勝手に期待していると大きなトラブルが発生してしまうかもしれません。
しっかりとコミュニケーションがとれて、効率よく役割分担ができれば良いですが、相手に対して「察っして欲しい」と、思ったら要注意です。
親子でも深く理解することができないし、完全に察することなどできません。
だからと言って、我慢をし続けているとどこかで爆発します。
しっかりと、話し合って、落としどころを探していくことが大切です。
その後の妥協
子どもができたら尚妥協です。
何をしでかすかわかりません。事故を起こさないよう常に見張っていないと大切な命が失われてしまうかもしれません。
その為、育児につきっきりになることからお母さんになると自分の時間などほとんどありません。
そこで重要なのが育児の分担です。
お母さんだけが育児の専任になるのではなく、時にガス抜きをさせてあげるなど、男性も気を利かせることが重要です。
男性が考える育児と女性が考える育児は大きく異なります。
男性は稼ぎ頭だからと仕事だけしていれば良いというのは時代遅れなので、しっかりと夫婦で話し合って育児をしていかなければなりません。
ゲームで最強キャラを育てることと実は同じこと
もしもあなたがテレビゲームやスマホのゲームが好きで、お気に入りのキャラを育てたり、何かをコレクションしているのであれば、時間と労力を積み上げれば積み上げるだけ愛着を持つことができるのではないでしょうか。
そして、データが消えてしまったらショックも大きいことでしょう。
気に入ったゲームに時間を費やすことは、気に入ったパートナーを見つけ、家庭という組織を時間をかけて育てることと実は大差ありません。
現実かバーチャルかの違いと、相手の意思があることから相手への気配りや感謝を忘れてはならないことだということです。
あなたも貢献に対して感謝をされなかったらどんな気分になるでしょうか。
ささやかなことでも感謝の気持ちを伝えてお互いに貢献し合うことが妥協の裏側ではないでしょうか。
妥協は相手への貢献、貢献から感謝の気持ちへの芽生え
ここまで聞くと我慢と妥協の連続で結婚をしたくなくなる人もいるかもしれませんが、自分の時間を犠牲にして、相手と深く関わるからこそ愛おしく思えたり、掛け替えのない思い出に変化していくのではないでしょうか。
特に自分の時間を犠牲にして、子どもが成長していく姿を見ていくことは一つの幸せのカタチなのかもしれません。
本来生物とは子孫繫栄に本質があります。
自分の子どもが、自分の考えやパートナーの考えに触れて、大きく成長して旅立っていく姿を誰もが夢を見ているのではないでしょうか。
自分の時間を犠牲にしたり、相手に対して我慢ができるようになって受け入れることができることが人としての成長なのかもしれません。
親からしてもらったことを今度は子に引き継いでいく心構えの根本が妥協と自分の時間の犠牲にあると言っていいのではないでしょうか。